BtoCでMAツールを使ってマーケティングオートメーションを行う場合、LINEはとても有効です。同じメッセージを送ったとしても、開封率が全く違います。
アバウト、2倍から3倍になります。
また、BtoBでも、顧客があまりPCに触れない職種の場合は有効です。店舗接客系や現場に足を運ぶビジネスが該当します。
飲食店、自動車販売、ホテル、医療機関、建設現場ほか、メールをあまり見ない方々もLINEなら合間に見てもらえることがあるからです。
LINEを使えるMAツールにはLINEに特化したものと、他のコミュニケーションツールを併用できる総合型があります。
LINEに特化しているツールでは、Lステップ・Liny・DMMチャットブーストなどがありますが、特化している分だけ安価な反面出来ることに制約が多くなってしまいます。「オートメーション」するという点では勿体ない状態です。
たとえば、総合型のLINE以外のコミュニケーション方法として下記のようなことが出来ます。
様々な連絡手段で、さり気なく自社プロダクトに触れてもらうことで、嫌悪感無く認知の維持向上ができます。LINEだけ、メールだけ、といった1手段でのアプローチだと嫌われる傾向にあるのでおすすめしません。その点で総合型の方がよりよりオートメーション施策を作ることが出来ます。
では、LINEメッセージが自動送信できる総合型のMAツールにはどのようなものがあるのでしょうか?
LINEメッセージを自動送信できる代表的なMAツールを3件紹介します。
Salesforceは2種類のMAツールがあります。「Marketing Cloud」と「Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)」です。ここで言う「Marketing Cloud」は前者で、MAツールに詳しい方だと「MC(エムシー)」で通じます。
Salesforce Marketing Cloudの中に「Group Connect」という機能があり、これがLINE配信ツールとなります。
対象の顧客にメルマガのように自社でタイミングを決めて一斉送信するパターンと、特定の条件に該当した顧客に自動送付するパターンの2種類が作成可能です。自動送付はJourney Builderを活用しシナリオ作成できます。
LINE以外にもメール、SMS、アプリプッシュほか多彩な機能があり出来ることが多いのがメリットですが、一部の顧客抽出作業にSQLを使うことがあるなど、操作難易度が難しいこととSalesforce(Sales CloudやService Cloud)と一緒に購入する必要があり高額になりやすい点がデメリットです。
HubSpotは単体ではLINEを使えませんが、HubSpotとLINEの連携に特化したツール「Little Help Connect」を一緒に活用することで実現可能です。
Little Help Connectを連携すると、HubSpotのワークフローでLINEメッセージの自動送信が出来るようになります。
他にも顧客の状況に応じてメニューを出し分けることが出来たり、LINE友だち追加経路ごとにQRコードを作成できるなど、LINEに関連する機能が複数使える点が特長です。それ以外にも、SMS配信をするプランがあり、LINEだけでなくSMSもコミュニケーションツールに加えることができます。
デメリットとしては複数ツールを併用することになるので別々に使う必要があることと、それゆえに費用も別々に必要なことがあげられますが、費用についてはもともとHubSpotとLittle Help Connectがコストパフォーマンスの良さを持っているため、比較して割高になるケースは少ないと考えて問題ありません。
以前は「MAJIN」という名前で展開していたMAツールです。ここまでご紹介した2つのツールが外資系なのに対し、GENIEE MAは国産のツールとなります。
特長としては画面の見やすさ・分かりやすさ、アプリプッシュなど他の機能も使えることですが、デメリットとしてはポップアップや埋込コンテンツなど自社サイト上でコミュニケーションを取れる機能が無くPushに偏っていることです。
LINEメッセージを顧客の状況や行動にあわせて自動で送ると、メールよりも開封率が高く読まれやすい上に、きちんと顧客本人に合わせて送ってくれた内容と思って頂けるため自社に対する心象を上げやすくなります。
BtoCと対象顧客があまりPCに触れていない職種のBtoBではおすすめのMAツール活用法です。ぜひお試しください。
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