リードナーチャリング
集めたリードに、その方の関心と検討状況に合わせた情報を、ちょうど良いタイミングで届ける──それがリードナーチャリングです。一斉メルマガでもなく、営業からの個別フォローでもない、その間を埋める仕組みを、専門知識ゼロから始められる手順でご紹介します。
リードナーチャリングは
このような事業・アカウントにおすすめ
よくある誤解・失敗
全員に同じメールを
送り続ける
リードを「育てる」
メールの装飾・画像に
こだわる
リードナーチャリングでのMAツール活用フロー
リードの分類
手元にあるリード(連絡先)を、まず3〜5段階くらいの「熱さ」で分類します。たとえば「今すぐ商談したい」「情報収集中」「ひとまず情報をもらえれば」「今は不要」など。マーケティングの世界ではこの分類を「リードステータス」と呼びます。
最初から完璧を目指す必要はありません。過去の問い合わせ内容や名刺交換時のメモから、感覚で振り分けるところからで構いません。一つひとつのリードの状況が違う以上、全員に同じメッセージを送るのは無理がある──その出発点となるのがこの分類です。
最近のMAツール(マーケティングオートメーションツール)には、メールの開封・クリック・サイト訪問などの行動から自動でリードステータスを更新する機能が付いています。最初は手動で、慣れてきたら自動でと、段階的に進められます。
顧客検討ポイントの整理
自社の商品・サービスを購入していただくまでに、お客様の頭の中で何が検討されているか──その一覧を表にして整理します。
例:「この課題を解決する必要があるか」「社内で予算を確保できるか」「他社製品と比べて優位か」「導入後にちゃんと運用できるか」「費用対効果を上司にどう説明するか」など。
なぜこれが重要かというと、各リードステータスの方に「次に提供すべき情報のヒント」がここに揃うからです。「情報収集中」の方には課題解決の事例を、「他社と比較中」の方には自社の強みを比較形式で──というふうに、メールやコンテンツのネタに困らなくなります。
このリストを最初に作っておくことで、半年・一年と運用を続けるなかで「送るネタが尽きた」という事態も防げます。
施策・スケジュールの企画
リードステータスごとに、「次の段階に進んでいただくために、何の情報を、いつ届けるか」を決めていきます。
ポイントは、ゴール(商談獲得・受注)に近いステータスから設計することです。たとえば「今すぐ商談したい」段階の方には、即座に営業からの連絡が入る仕組みを優先的に組みます。次に「他社と比較中」の方を商談につなげる施策、その次は……というふうに、効果が見えやすい順に着手します。
配信スケジュールも、最初から手の込んだ自動化を作り込むよりも、「毎週送る」「2週間に一度」など、無理なく続けられる頻度から始めるのがおすすめです。シンプルな仕組みを継続することのほうが、結果につながりやすいというのが多くの現場での実感です。
初期施策の構築
企画した施策を、実際にMAツール上に組み立てていきます。具体的には、配信対象リストの作成・シナリオ(「〇〇を受け取った方には3日後に△△を送る」といった分岐ルール)の構築・メールテンプレートの作成、などです。
この工程は専門用語も多く、はじめて触れる方には分かりにくい部分があります。多くの企業では、ここでMAツール提供会社のサポート窓口に質問したり、マーケティングアカデミアのような運用支援会社と一緒に進めるケースが一般的です。
進めるコツは、スケジュールに余裕を持たせること。最初の構築は予想以上に時間がかかることが多いため、「まず1つのシナリオを完成させて動かす → 走らせながら次を作る」という段階的な進め方が現実的です。
効果検証
施策の成果は、可能な限りMAツール内のレポート機能で見られるようにしておくのがおすすめです。リアルタイムで開封率・クリック率・コンバージョン数などが見えていると、改善の手が打ちやすくなります。
ただし、MAツールのレポート機能は「前月比」「前期比」など期間比較が苦手なケースが多いです。経営報告などで月次・四半期の推移を出したい場合は、Googleスプレッドシートに数値を転記する、もしくはBIツールと連携する、といった補助的な仕組みを用意しておくと便利です。
完璧な集計体制を最初から目指す必要はありません。まずは「この施策で何件の商談につながったか」が分かるところから始めて、少しずつ精度を上げていけば十分です。
PDCA
ここから先は他のデジタルマーケティング施策と同じく、継続的にPDCAサイクルを回していきます。
リードナーチャリングで特に意識したいのは、施策の結果から「お客様が本当に興味を持っている内容は何か」を読み取ることです。たとえば、複数のメールを送ったうちで開封率・クリック率が高かったテーマを探り、そこから次に届ける情報の方向性を決めていきます。
「送って終わり」ではなく、「一通ごとの反応からお客様の関心を学び、次に活かす」というスタンスで運用すると、続ければ続けるほど精度が上がっていきます。一斉配信の効率化ツールではなく、一人ひとりとの関係づくりの仕組みとして使うのが、リードナーチャリングの本質です。
MAツールの使い方・活用法・事例コラム
MAツール運用支援にマッチするMAツールの使い方
新規事業/事業開発
顧客像がまだ固まりきっていない段階で、リスト・文面・配信タイミングを少しずつ変えながら検証し、自社商材にマッチする顧客像と響く訴求を実データから作り上げていく使い方です。
休眠顧客の復活
過去にリードを獲得した経緯や商談の履歴、その後のメール開封・サイト訪問などの行動履歴をもとに、お客様の状況に合わせた個別メッセージを自動で届け、再度の商談機会につなげていく使い方です。
新規リードアポイント獲得
新規で獲得したリードに対する初動スピードを上げ、連絡回数も増やしながら、商談化率を高めていく使い方です。応対の自動化と、人手による架電を組み合わせることで、取りこぼしを減らします。
営業効率化・見える化
進行中の営業案件の停滞を防ぐリマインドや、対応のヌケモレを防ぐ自動応対を組み合わせます。同時に、商談状況・行動履歴をリアルタイムで可視化することで、営業活動全体の見通しが良くなります。
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