休眠顧客の復活

過去に取引したお客様、商談はあったけれど受注に至らなかったお客様、問い合わせはあったが返信が途絶えてしまったリード──これらは「失われた縁」ではなく、まだ復活する可能性のある大切な資産です。お客様の状況やタイミングを見計らって自然にコンタクトを取り戻す方法を、専門知識ゼロから始められる手順でご紹介します。

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Recommendation

休眠顧客の復活は
このような事業・アカウントにおすすめ

1 過去に名刺交換・展示会・問い合わせ・取引などで集めた、現在は接点の途絶えているリード情報が手元に多くある
2 過去獲得したリードに対して、その後まったくコンタクトを取れていない(取りたくても手が回らない)
3 比較サイト・広告・SEO等でリードは集まるが、商談化率・成約率が低くもったいない
4 問い合わせフォーム・展示会で初回反応はあったものの、その後返信が途絶えたリードを放置したままになっている
5 一度ご提案したが受注に至らなかった顧客に、その後の状況確認や定期フォローができていない
Common Mistakes

よくある誤解・失敗

顧客は一期一会である

「一度提案したけれど失注した」「取引が終了した」「問い合わせはあったけれど返信が途絶えた」──こうした状況を、もう関係は復活しないと諦めてしまう方は多いです。しかし、お客様側の事情で当時はタイミングが合わなかっただけ、というケースが大半です。半年・一年経って状況が変わり、再び検討が始まることはごく普通にあります。

納品後は営業
アプローチしてはいけない

「契約が終わったお客様にしつこく連絡したら嫌われる」と気を遣いすぎて、納品後はぱったり連絡をしなくなる企業が多くあります。確かに押し売り的な連絡は逆効果ですが、「その後いかがですか?」「使い心地はどうですか?」「年に一度のご挨拶」など、相手の状況を慮った自然な連絡なら何ら問題はありません。むしろ完全な音信不通の方が「忘れられた」と感じさせ、関係が遠のいてしまいます。

音沙汰がない=
興味がなくなった

リードからの返信が途絶えると「もう興味がないんだな」と判断し、リストから外してしまうケースがあります。しかし実態は、興味はあったけれど社内で他の優先事項が出てきた・予算が一時的に厳しい・担当者が異動した、などの一時的な事情であることがほとんどです。半年〜一年後に再アプローチすると、思いのほか反応が戻ってくることは珍しくありません。

復活には大きな新提案や
値引きが必要

関係を復活させるには何か特別な目玉のオファーや値引き提案が必要だと考える方がいますが、実際は逆です。「以前ご一緒した〇〇です。その後いかがですか?」というシンプルな近況伺いの方が自然で受け取りやすく、結果的に再商談につながりやすいです。きっかけは小さなコンタクトで十分です。
MA Tool Usage Flow

休眠顧客の復活でのMAツール活用フロー

01
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自社サイトでお出迎え
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最後のコミュニケーションから逆算した連絡
03
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重要顧客には社内通知
04
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スケジューラの組み込み
01

自社サイトでお出迎え

お客様が自社サイトに再訪問してくれたタイミングは、関係を復活させる絶好の機会です。サイト上にポップアップ・チャット・埋め込みコンテンツを設置し、「以前はありがとうございました」「お久しぶりです」と、過去に接点があったお客様だけに表示される個別メッセージを出せるようにします。

ポイントは、当時の取引や商談を担当した社員の顔写真や名前を出すこと。「あ、あの方の会社か」と一瞬で思い出していただけるため、再連絡のハードルがぐっと下がります。

MAツールには、過去にメール開封歴・問い合わせ歴のあるお客様を識別する仕組みがあります。新規訪問者には通常のサイト体験を、既存・過去のお客様には個別のお出迎えを──というふうに、訪問者ごとに違う体験を提供できます。

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最後のコミュニケーションから
逆算した連絡

過去のご縁を復活させる最もシンプルな方法は、「前回のやり取りから一定期間が経過したタイミングで自然に連絡を入れる」ことです。

たとえば前回取引の終了から3ヶ月後・半年後・1年後にそれぞれ自動でメールを送る、納品した顧客の納品日から毎年その日付に「あれから〇年経ちました、いかがお過ごしですか?」というメールを送る、商談したけれど失注したお客様には半年後に「その後いかがですか?」と状況確認を入れる、など。

いずれも内容は売り込みではなく、相手の状況を慮ったメッセージにします。最新の自社情報を添えたり、お困りのことがあればぜひお声がけくださいと一文添える程度で十分です。MAツールを使えば、これらの連絡を一人ひとりの「最終接点日」から自動的に逆算して送り出せるため、人手で管理する負担はほとんどかかりません。

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重要顧客には社内通知

過去に商談・取引した重要なお客様(大手企業の役員・部長など)が、メールを送ったわけでもないタイミングで自社サイトに来訪したとき──これは営業担当者にとって極めて重要なシグナルです。「このタイミングで再検討が始まっているかもしれない」という予兆だからです。

MAツールでは、特定の顧客の行動(サイト来訪・特定ページ閲覧・資料ダウンロードなど)をトリガーに、担当営業とその上長にメール・Slack・Teams等で社内通知を出す仕組みが作れます。

通知を受け取った担当営業は、すぐに電話やメールでフォローを入れられます。「ちょうどお声がけしようと思っていました」「サイトをご覧いただいたようで、何か気になる点はございますか?」と自然な切り出しができ、再商談化のきっかけを逃しません。

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スケジューラの組み込み

復活したコンタクトを実際の商談につなげるには、お客様が「話してみようかな」と思った瞬間にすぐに日程を抑えられる仕組みが必要です。

メール・チャット・ポップアップ内の誘導先として、オンラインスケジューラ(HubSpotミーティングツール、Googleカレンダー連携、Calendly等)を組み込んでおきます。お客様は営業担当者と日程調整のメールを何往復もすることなく、空いている時間枠から自分で選んでアポイントを入れられます。

スケジューラは担当者個人のものを使うパターンと、営業部・チーム共通のものを使うパターンがあり、お客様の関係性に応じて使い分けます。「以前担当した〇〇とお話ししたい」というお客様には個人スケジューラを、新しいご相談には部門共通スケジューラを──というように設定しておくと、お客様体験がスムーズになります。

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