美容院やサロン向けの消費財を扱うECサイトが、MAツールとSFAを活用して驚くべき成果を挙げました。会員登録とログインが必須のこのサイトでは、顧客との関係性を築くことが重要視されています。しかし、一定の時期から売上が伸び悩み、未ログインの顧客へのフォローが不足していました。
そこで導入されたのが、MAツールを活用した自動フォローメールの施策です。未ログイン期間が約2ヶ月経過した顧客に、「前回のお買い物から時間が経ちましたね。在庫が残っているか心配です。ぜひ補充してください」というメッセージが送られます。
驚くべきことに、この施策の開始後すぐに日商が10%もアップしたのです。その成功の背景には、2つの重要な要素があります。
会員との関係性強化: このECサイトは、顧客との繋がりを大切にしてきました。顧客のニーズに応え、ファンを増やすことに注力してきました。
相手の状況を考慮したメッセージ: フォローメールは在庫切れを防ぐための提案であり、営業的なアプローチは控えめにされていました。顧客の立場に立った配慮深いメッセージが、ポジティブな反応を引き出したのです。
この事例は、MAツールとSFAを活用したCRMマーケティングの基本を示しています。顧客関係性の向上と個別対応メッセージの送信を最適なタイミングで行うことが、ビジネスの成功につながるのです。
マーケティングアカデミア富田
マーケティングアカデミア富田
株式会社マーケティングアカデミア 代表取締役 20代はリクルートで人材系の法人営業。飛び込みやテレアポをしたくない、でも成果は出さないと行けない、というジレンマの中、気づけばメールマーケティング・カスタマーサクセスのような動きを自然身に着けていた。狙い通り、「自分は案件や引き合いが多くてテレアポの時間が作れないし、優先すべきは今ある案件の受注」という建前を作りつつ、表彰を多数獲得。 30歳の誕生月にリクルートを卒業し、ベンチャーで教育系求人サイトの事業責任者に。はじめて経験するデジタルマーケティング・サイトやシステムの制作に苦戦しつつ、自社開発でMAツールのような機能を作りながら会員の応募を増やし事業を成長させた。 その後偶然、MAツールの運用を支援したところ、これまでの他の事業・領域よりも成果に貢献でき満足度も高かった。営業・マーケティング・システムというMAツール運用に必要な領域で全て10,000時間以上の経験を積み重ねていたことが上手く昇華された。そのため現在はMAツール運用に集中し、1社でも多く自動化施策で成果と効率を上げるための取組を行っている。