今回は、私たちのハウスメーカーが取り組んだマーケティング戦略の事例を共有します。特定の問合せ経路からのリード獲得後のコミュニケーション改善により、見事な成果を上げることができました。
背景:一律のアプローチの限界
私たちのハウスメーカーではこれまで、どの経路から獲得したリードに対しても同じステップメールを送信してきました。しかし、あるポータルサイトからのリードについて、多数の問い合わせがあるにも関わらず、アポイント率が低迷している状況がありました。
問題の原因:顧客ニーズの見落とし
改善のためにそのポータルサイトを詳細に分析したところ、他の経路とは異なり、「家造りプランを提案してもらう」という具体的な希望があることが分かりました。これまでの一律なステップメールでは、このような顧客ニーズに対応できていなかったのです。
改善策:ステップメールの最適化
そこで、この問合せ経路専用のステップメールの内容を見直し、顧客が期待する「家造りプランご提示の流れ」を具体的にメッセージに組み込むことにしました。また、インサイドセールスが送信する個別メールのテンプレートも最適化しました。
成果:返信率・アポイント率の向上
この変更を実施したところ、メールの返信率が顕著に向上し、それに伴いアポイント率も大幅に改善しました。顧客からの問合せ内容と私たちからの案内内容が一致したことで、顧客の不信感が解消されたと考えられます。
まとめ:マーケティングオートメーションの成功例
この事例は、マーケティングオートメーションにおいて個別最適化と自動化が両立することの重要性を示しています。顧客一人ひとりのニーズに合わせたコミュニケーションが、成功への鍵であることを実感しました。
今後も、顧客の声に耳を傾け、柔軟に対応していくことで、さらなるサービスの向上を目指していきたいと思います。この取り組みが、同じような課題に直面している他の企業様の参考になれば幸いです。
マーケティングアカデミア富田
マーケティングアカデミア富田
株式会社マーケティングアカデミア 代表取締役 20代はリクルートで人材系の法人営業。飛び込みやテレアポをしたくない、でも成果は出さないと行けない、というジレンマの中、気づけばメールマーケティング・カスタマーサクセスのような動きを自然身に着けていた。狙い通り、「自分は案件や引き合いが多くてテレアポの時間が作れないし、優先すべきは今ある案件の受注」という建前を作りつつ、表彰を多数獲得。 30歳の誕生月にリクルートを卒業し、ベンチャーで教育系求人サイトの事業責任者に。はじめて経験するデジタルマーケティング・サイトやシステムの制作に苦戦しつつ、自社開発でMAツールのような機能を作りながら会員の応募を増やし事業を成長させた。 その後偶然、MAツールの運用を支援したところ、これまでの他の事業・領域よりも成果に貢献でき満足度も高かった。営業・マーケティング・システムというMAツール運用に必要な領域で全て10,000時間以上の経験を積み重ねていたことが上手く昇華された。そのため現在はMAツール運用に集中し、1社でも多く自動化施策で成果と効率を上げるための取組を行っている。