昨今多くの企業がMAツール(マーケティングオートメーションツール)を導入しています。
みなさんも社内外で具体的なツール名を耳にしたことがあると思いますが、それぞれのツールは何が違うのかさっぱり分からないですよね?実際、有名ツールは多くの機能が重複していることもあり、独自の特徴が分かりにくくなっています。
そこで、今回MAツールに関して調べ、記事にまとめたので一緒に見ていきましょう。
MAツールカオスマップ(2021年12月作成)
早速ですが、弊社で作成したカオスマップを紹介していきます。
このカオスマップでは、MAツールを5つに分類しました。
1)海外産主力
海外産主力のツールは日本だけではなく、世界中で利用されているため実績が他のカテゴリーに比べて多く、世界的に有名な企業を顧客に抱えていることも少なくありません。それもあってか、日本の市場においても海外産のツールは大きなシェアを占めています。
しかし一方で日本の市場に完全に対応しているものばかりではなく、なかにはHPが日本語に対応しきれていないものや国内産と比べると日本独自のやり方にマッチしきれていないものがあるなど、まだまだ日本の市場に注力していないツールもあります。
メリット
・実績が豊富
・機能が豊富
・本格的なMAが可能
デメリット
・機能が豊富すぎて使い切れないケースがある
・日本に対応しきれていないツールもある
・料金が高い
2)国内産主力
国内産主力で紹介したツールは日本企業が開発しているため、慣習など日本独特のやり方にあわせて開発されており、日本で働く人にとって使いやすいツールとなっています。いざという時の問い合わせにも時差なく対応してもらえることも魅力ですね。しかし、海外産のツールも日本で使いやすいように改良をしたり、日本法人を設置しており、海外産だから問題があったということは起きにくくなっているのが現状です。
メリット
・日本企業が開発しているため日本人にとっては使いやすい
・カスタマーサポートがすべて日本
デメリット
・海外産と比べ機能が少ない・制約がある
・国産の強みが見えにくい
3)シンプル(機能)
シンプル(機能)で紹介したツールは、搭載する機能を絞ることで解決しているツールです。MAツールを導入した経験のある方は、「操作が複雑でわかりにくい」、「できることが多くて何をすればよいかわからない」といった問題にぶつかったことがあるのではないでしょうか?ここで紹介したツールは機能がシンプルであるため、MAツール初心者の方でも挑戦しやすくなっていますし、搭載機能を絞っているため低価格なのも魅力です。しかし、わかりやすい・安いということは裏返すと、できることが限られるということで、MAを続けていく中で物足りないと感じる可能性があります。
メリット
・初心者でも使いやすい
・費用が安い
・導入が楽
デメリット
・使える機能が多くない
・本格的にMAするなら物足りない
4)業界特化型
MAツールをすでに導入している企業の中には、業界に合わせたMAツールを求めている企業も多く存在します。その理由は、業界独自の慣習とMAツールのやり方が合わないことがあり、導入したMAツールを十分に活かせていないからなんです。MAツールを導入している企業の中には、自分たちの分野に特化したツールが欲しいと思っている層が一定数います。そういった需要に答えたのが業界特化型ツールです。業界のことをわかっている人が制作しているため、業界の人にとってかゆい所に手が届くようなツールになっています。ただ、現状は特化している分野が限られているなど発展途上であると言えます。
メリット
・導入のハードルが低い
・業界独自の慣習に合う
・費用が安い
デメリット
・特化している業界が少ない
・機能が多くない
5)MA「も」できる他ツール
MAツールの中にはMAだけではなく、それに付随する作業もサポートする機能がついているツールがあります。MAツール導入経験がある方は、共感できると思いますが、業務内容によって使うツールが異なるのは管理・運営が大変です。そのため、業務内容と合致する場合はこういったMA「も」できるツールを導入していくべきです。これらのツールは、現状シェアの上位に来るものばかりではありませんが、こういったMA+αの機能を持つツールは今後ますます進歩していくため、注目していると良いツールに出会えるかもしれません。
メリット
・複数の業務を1つのツールででき、管理・運営が楽
・AIなどによる運営補助が利用可能
デメリット
・実績が多くない
・何が出来るのか把握しにくい
シェアの大きいMAツールの紹介
続いて、現在の日本市場においてシェアの大きいMAツールを7つ簡単に紹介します。
1.Pardot
2.BowNow
3.Marketo
4.Hubspot
5.リストファインダー
6.SATORI
7.Kiros3
参考:https://datasign.jp/blog/datasign-report-docodoco-20210731/
Pardotはセールスフォース社が提供しているツールです。既にセールスフォースを導入している企業は互換性の良さからPardotを採用する企業が多いようです。セールスフォースの人気をそのまま表すような結果になっていますね。
BowNowは前述のとおり、初心者にも始めやすいツールです。初めてMAツールを導入する企業にとっては、「機能のシンプルさ」と「低価格」が採用の決め手になっているようです。初めてMAツールを導入する企業はBowNowで試してみるのもよいかもしれません。
それに次いで海外産のMAツールが2つ続きます。海外主力の3ツールだけで全体の約4割を占めていて、MAに注力している多くの日本企業は海外ツールを採用していることがわかりますね。
関連領域のカオスマップ紹介
ここで、MAツールについてより理解を深めていただくために、他社様が作成されているものを参考までにご紹介します。
BtoBマーケ カオスマップ【2020】
株式会社ベーシック様が2020年1月に発表されたものになります。
MAに限らずBtoBのマーケティング全体を俯瞰して把握することができます。
株式会社ベーシックHP:https://basicinc.jp/
「インサイドセールス/オンラインセールス」カオスマップ 2021
株式会社インターパーク様が2021年1月に発表されたものになります。MAだけではなく、インサイドセールスとオンラインセールスを援助するツールを紹介しています。
該当ページ:https://www.interpark.co.jp/news/#p0282
株式会社インターパークHP:https://www.interpark.co.jp/
MAツール(マーケティングオートメーションツール)導入・運用支援をしてくれるサービス
Marketing AcademiaではMAの導入や運用の支援を行っております。
サイト来訪者へのポップアップ、チャット、営業担当への通知、そしてシナリオなど、顧客特性にあわせた様々な施策が可能です。
BtoB・BtoCどちらにも実績があり、顧客の心理に合わせた働きかけを行います。
マーケティングアカデミアのMAツール運用ディレクターは営業・マーケティング・システムすべてに1万時間以上の実務経験を積んだプロフェッショナルです。
お客様に対して最適な活用法をご提案することをお約束します。
MAツールの導入・運用にお困りの際は、マーケティングアカデミアにご相談ください。
MAツールを活用しましょう
MAツール(マーケティングオートメーションツール)は多くの企業で導入されています。
MAツールには様々な特徴を持ったツールがあります。企業にあったMAツールを見つけて、マーケティングの質と効率を向上させましょう。
Marketing Academia
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MAツール・SFA・CRMの運用支援を専門としています。HubSpot・Zoho・Salesforceなど海外のハイエンドツールだけでなく、SATORI・ListFinderなどの国産ツールも支援実績があります。