新規会員に掛けるコストは大きい
人材紹介会社と人材派遣会社では新規会員の獲得に多大な費用を使っています。
リスティング広告・外部求人サイト・バーティカルサイト・自社ホームページ。雑誌やメディアなどの広告。
それらのお金を使っている中で、一度会員獲得した後もまた別に求人紹介できる機会があったり、マッチング後もいずれまた仕事が紹介できるのではないかと言う期待を持って、なかなか良い金額をかけていると思います。
再紹介を見込んで投資したが、事後はいかに?
しかし、 実際のところを獲得した会員に再び紹介する機会はどのくらいあるのでしょうか?
ほとんどの場合きちんと対応できていません。 マッチングは一期一会と言いますけどたまたまその時良い求人があって良い応募してくれたそれで完結してしまいがちになるところがあります。
ところがもう一度思い出すと、新しく獲得するために費やしたコストは再紹介を期待しての金額だったのではないでしょうか?
MAツールは休眠会員の復活に向いている
MAツールを使うとまさにその課題に対して対応することができます。休眠会員の掘り起こしにとても向いていると言うことです。
3年前に登録してくれた会員が再び自社のサイトを閲覧してくれた。そんなことがわかったらどうでしょうか?
また再び訪れてくれたとして、当時の担当者がちょっと声をかけることができたら、それだけで結構な安心感になるのではないでしょうか?
MAツールでやりたい事はまさにそういうことになってきます。
施策例:チャット
例えば、サイト上にチャットを設置します。
当時の担当者の顔写真がそこに出て、「ご無沙汰しております、お元気してらっしゃいますか?」と言うようなメッセージを投げかけるとどうでしょうか?
大体の場合において人材会社のホームページに再来訪すると言う事は 求人をなんだか探していると言うことです。
もしくは採用する側としてサイトに来てくださった方います。いずれにしても、とても素晴らしいビジネスチャンスだと思います。
複数の施策を組み合わせて多くの会員を復活へ
もちろんこの施策だけでは100人のうち1人は2人分のインパクトです。それがデジタルマーケティングの一般的な数値です。だからこそあの手この手でとコミュニケーションを取るということがとても大事になってきます。
ただしいかにも営業色バッチリと言うようなコミニケーションをしていると相手側には強引な営業を受けていると言うふうに感じてしまうため嫌われてしまいます。
だからこそ、こちら都合の一方的なメールを送るのではなく、サイトに来訪してくれたから「何かお困りの事はありませんか?」と言う形でサポートを促してあげることが大切です。
入社後、例えば「3ヶ月が経ちましたがその後ご状況どうでしょうか?」と相手に情報を送ることもできます。
決定・紹介した方もフォローは出来る
もちろん職業安定法で自社で決まった方に関しては入社日から2年間求人紹介したらいけないと決まっています。その人たちは絶対にアプローチをしてはいけません。
とは言っても、 実情として2年以内に再度就職活動される方というのは年々増えています。自社から転職を促すようなプッシュのアプローチは難しいかもしれませんが、相手が求人情報を見ているであったりとか連絡が来たときに迅速に対応ができ相談を受けてあげる、そういったフォロー体制がしっかり作れるようにはすべきです。
新規会員の獲得「にも」使える
新規会員の登録にもMAツールは使えます。
登録をしたけどヒアリングができない方、職務経歴書を打ってくれなくて求人の紹介に進まない方。そういった方に向けたフォローアップをすることも可能です。
担当者と話すのは億劫だけどチャット上のコミニケーションだと取ってくださる方であったり、メールするとそのメールは見てくれてリンクをクリックしコンテンツを確認してくれる。そういう方もいらっしゃいます。
なので面談実施率や紹介に進める形になる確率が上がることが可能です。
売り手の判別にもMAツールが活用できる
それ以外にも、新規会員を獲得したいけど、とは言えどなたでも良いと言うわけではないと思います。
その場合には新規会員むけのチャットなどを設けておいて、チャットの質問によってこの人は売り手か買い手か、そういったことを判断することも可能です。
自社の担当者に通知を送ることもできる
ここまでは会員に直接アプローチをすると言う話についてだけ言及しましたけども、しかし直接そのまま連絡をとってしまうのがまずいケースもあると思います。
またサイト上でのコミュニケーションを待っているだけではなく、ぜひともすぐにご連絡差し上げてコミニケーション取りたい、そういう場合も十分にあると思います。そのようなケースが好まれる場合は 担当者に社内通知を送ることも可能です。
社内通知が来た担当者は、速やかに電話もしくはメールをします。「この方に連絡をとってみてはどうでしょうか?」と言うことで通知が来て連絡してみると、休眠会員の方からは「ちょうど良いタイミングでした」いう流れになり、再度紹介に進みやすくなります。
実際に施策を組み込むのは難しい
このように何か具体例をお伝えさせていただきましたが、じゃあ実際、いま会員情報としてどういったものを持っているか?とか何からどういう順番でやっていけば最も効果があるのか?と言う事は迷ってしまうことでしょう。
そんな場合はぜひ弊社にお問い合わせください。
はじめに、御社の顧客について意思決定プロセスをドキュメント化しながらどういうことを仕掛けていけばいいのかと言うのを整理させていただきます。
そして既存の施策でできていること出来ていないことを見える化していきます。出来ていないことの中で、どの施策から始めていけばいいかということをご相談した上で運用支援開始と言う形になります。
運用担当の方がいらっしゃる場合・いらっしゃらない場合に応じて支援方法を変えることが出来ますので、ぜひお気軽にご相談ください。
それ以外にも「導入だけ手伝ってほしい」といったようなリクエストにも対応しております。
せっかく獲得できた会員。ぜひ何度もご紹介のチャンスを作って獲得効率を上げていきましょう。
マーケティングアカデミア富田
マーケティングアカデミア富田
株式会社マーケティングアカデミア 代表取締役 20代はリクルートで人材系の法人営業。飛び込みやテレアポをしたくない、でも成果は出さないと行けない、というジレンマの中、気づけばメールマーケティング・カスタマーサクセスのような動きを自然身に着けていた。狙い通り、「自分は案件や引き合いが多くてテレアポの時間が作れないし、優先すべきは今ある案件の受注」という建前を作りつつ、表彰を多数獲得。 30歳の誕生月にリクルートを卒業し、ベンチャーで教育系求人サイトの事業責任者に。はじめて経験するデジタルマーケティング・サイトやシステムの制作に苦戦しつつ、自社開発でMAツールのような機能を作りながら会員の応募を増やし事業を成長させた。 その後偶然、MAツールの運用を支援したところ、これまでの他の事業・領域よりも成果に貢献でき満足度も高かった。営業・マーケティング・システムというMAツール運用に必要な領域で全て10,000時間以上の経験を積み重ねていたことが上手く昇華された。そのため現在はMAツール運用に集中し、1社でも多く自動化施策で成果と効率を上げるための取組を行っている。